農業の記録

見習い期間

2018年夏。
代々農家をされている知人のお宅で、すだちの収穫とヘタを切るバイトをさせていただきました。
すだちは緑の葉っぱが生い茂る中に、同じ緑色の実をつけるので、目の前にあっても見逃してしまうこともよくあります。
おまけに鋭くて長いトゲがたくさんあるので、長袖+皮の手袋をしていても、腕に引っかき傷ができたりします。

炎天下の中、朝から夕方まで何千個ものすだちを黙々と手でちぎるのはかなりの体力勝負ですが、車の走る音や人工的な音が何も聞こえない、鳥のさえずりと風の吹く音だけしか聞こえない自然の中に身を置く時間は、わたしにとって精神的に癒される、とても貴重な時間でした。

初夏から9月末まで、すだちの収穫と、ひとつずつハサミでヘタを切る作業が続き、箱詰めのやり方も教わって、上手に箱詰めできるようになったのが嬉しかったです!

  • 2mを超えるすだちの木

  • コンテナ1つに約800個のすだちが入ります

  • 傷の有無や大きさによって選別、箱詰めします

  • 箱詰め完成!

ぶどうの袋かけ作業

2018年7月中旬。
すだち狩りの合間を縫って、ぶどう棚のぶどうをひと房ずつ紙袋で覆う作業をしました。
脚立に乗って、上を見上げて両手を上にあげたままでの作業なので、首も腕もちぎれそうなくらい痛くなったけど、これもまた貴重な経験ができでした。
まだ青いぶどうに虫がつかないように、専用の紙袋を被せ、針金で口を縛ります。このまま熟れるまで、紙袋を被せた状態でぶどうの実を守るのです。
ちなみにこのぶどう棚には、わずか2本しかぶどうの木がありません。だけど、房は全部で1000以上もあるんです!ひとつの木から500ものぶどうの房がつくなんて、、、子だくさんてレベルじゃないですね!笑

菜の花農業デビュー

2018年11月。
すだち狩りのバイトをさせていただいた知人宅の、冬場は手つかずになっている畑をお借りして、1人で菜の花農業を始めました。
鍬と鋤で土を耕し、畝立てをして、苗をひとつずつ植える。すべて手作業です。
数年前に1度、家の花壇でプチトマトを育てて食べたことはあったけど、本格的に畑で何かを育てるのはこれが初めて!
上手に育てられるのか、無事に冬を越して収穫にたどり着けるのか、まさに先が見えない手探り状態でのスタートでした。

  • 石ころだらけの畑を耕します

  • 畝立てのやり方を教わりました

  • 苗を1つずつ手で植えます

  • 水やりをしたけど根付くまでは苗もクタクタ

菜の花農業 収穫~出荷

2019年1月下旬。
暖冬のせいか、予定よりだいぶ早くつぼみができて、黄色い花が咲きそうになったので、収穫することになりました。
1つの株にいくつものつぼみが出てくるので、約800株の苗を順番に見て回って手でちぎると、この収穫作業だけで2時間くらいかかります。
毎回45リットルのゴミ袋に満タン、6~8袋分のつぼみを収穫し、規定の枠に詰めて箱詰めしていきます。本数や重さ(1束180グラム)を揃えるのが難しくて、箱詰めはだいたいいつも6時間くらいかかりました。

下の7枚の写真が収穫~出荷までの流れです。
この「2時間収穫+6時間箱詰め+市場に出荷」を1日おきくらいのサイクルで、3月中旬まで続けました。

菜の花農業 1シーズン終えて

2019年3月下旬。
まだまだ収穫しようと思えばできたのですが、諸事情により、一区切りつけて今シーズンはこれで終わることになりました。
あんなにひょろひょろだった苗が、わたしの胸くらいの高さにまで育ち、1ヶ月半ほどの収穫と出荷で、ざっと計算して1万本以上のつぼみを採ることができました!
初期の段階でアオムシに葉っぱを食べられてボロボロになった時はびっくりしたけど、その後は病気にかかることもなく、すくすく成長してくれてよかったです。

自分の作った菜の花が、毎回市場でセリにかけられて値段がつき、仲買いから小売りへ、そしてスーパーなどの店頭に並んで、どこかの誰かに買われて料理されて、食卓に並んでいるなんて、、、
実際に農業をするまでは分からなかった感動を、何度も味わうことができました!

最後は菜の花の株をひとつずつ抜いて、更地のようになった畑を知人にお返ししました。

すだちの収穫のバイトをさせてもらっていた時に、「お前はなかなか器用だし粘り強いから、1人で菜の花を育ててみるか?」と声をかけて背中を押してくれた、農家の知人にも心から感謝です!

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